#この髪どうしてダメですか?

#この髪どうしてダメですか?

8月中に留学準備についていろいろ記録として残しておこうと思ったのに、今日は9月1日ですね。あちゃー。

今日、私の友人「わらため」が

#この髪どうしてダメですか?

というタイトルでブログを投稿していたんです。

インスタで投稿のお知らせを見た瞬間、「あ、これ私じゃんー」と思ったので、当事者(地毛が茶色い人)の視点から、当時の気持ちと今、先生たちにお願いしたいことを綴ってみたいと思います。(全然コラボとか計画していたわけではないけれど、そうしちゃった。笑)


#この髪どうしてだめですか? というのは、PANTENEが、「さあ、この髪でいこう。#HairWeGo」というスローガンのもと、日本の中学・高校の謎の校則 髪の毛が茶色いと地毛証明書を出すことへの疑問にフォーカスを当てて始めたキャンペーンです。

SNSでの投稿で盛り上がり署名活動に発展し、東京都教育庁に約2万の署名が提出されたそうです。(詳しくはキャンペーンサイトへ)


さて、私も日本人の両親に生まれた、生まれつき髪の毛が茶色い人のひとり。大人になった今となっては、髪の毛が茶色いと見た目で軽さが出るし、みんながお金出して染めている中で自分の髪は勝手に茶色だというところで何気ないお得感があったりw しますが、子ども時代は、それによってストレス感じる人も多いですよね。

ちなみにどのレベルの茶色かというと、これくらいでございます。たまたま着てる服が黒なのでよくわかるかなーと。下の動画に出てくる女の子とも同じくらいです。

私の通っていた中学校でも、髪の毛は黒というルールがありました。

そして肩につく長さの場合は耳より下で結ぶこと、というほんとに謎のルールとセットだった。

友達のお姉ちゃんから中学校生活についていろいろ話を聞いていたので、もう中学校に入る前にいろいろ怖くなりましたね。

「校則最初から破っちゃうじゃん、自分。。。」「先輩に目つけられたらどうしよう。。。」などなど。

入学する前に、友達のお姉ちゃんたちや彼女らのお友達が守ってくれるって話をしてくれた気もしないでもないけど、ビビリだった私は「最初から校則破っちゃう自分、どうなるんだろーーーーー」ってビビってました。

結果、自分が所属していた部活じゃない部活の先輩たちからなんとんなく目をつけられていたのは感じてましたね。

先生たちからはしつこく注意された記憶はないのですが、でも服装検査のたびに毎回言われて面倒臭かった記憶はあります。地毛証明を出すまではいかなかったけれども、本当に毎回説明するのが、本当に面倒臭かった。

#この髪どうしてダメですか 生徒と先生の対話 完全版 PANTENE(パンテーン)

改めてパンテーンの動画に出てくる先生たちのコメントを聞いてみたのですが、何点かは理解できそうだけども何点かはやはりちょっとしっくりこない。

「髪の毛が茶色いことで印象が悪くなってしまう、ということを防ぐために」とある先生が言うのですが、髪の毛が茶色いだけで印象が悪いと判断しているのは誰なのでしょう?

髪の毛が茶色いだけでその生徒のことを、ちょっとレールからはみ出しちゃった子って見ているんですか?と聞いてみたくなりました。

地毛が茶色いだけで、その生徒はよく知らない先輩から目をつけられてしまっていたりして、地毛が黒い子に比べて学校生活におけるストレスがさらに多いのですよ。

その生徒に対して、「髪の毛が茶色くても、あなたはそのままでいいんですよ」って言ってあげるのが先生の役目なのではないのでしょうか?

私が一番嫌だったのは、先生たちが冷やかしで「〇〇髪の毛茶色いね〜」とか言ってきたこと。

もう服装検査とかその他諸々で苦痛は十分なのに、「え?なに?今のは本気で注意してる?ん?」ってなるわけですね。言ってる本人は、ちょっと茶化すつもりとか、会話のきっかけだったのかもしれないけど、あれは本当に嫌だったなーって思います。

なので、校則を簡単に変えられなくて立場上指摘する必要があるなら仕方ないけれど、必要なシチュエーション以外で軽い気持ちで話題にするのはやめて欲しいなって思います。

外国にルーツを持つ子どもも増えている時代。ただでさえ、子どもの孤立が問題視される中、学校が子どもにとって本来安全な場所であるように、古めかしくなった校則の変更あるいは撤廃が必要となっています。

肌の色の差別的な表現だって昔から指摘されてきている。肌色の表現について、これもわらためが書いてたな。

目の色、肌の色と同じように髪の毛だって体の一部。(当たり前なんですが。)

システム(ここでいう校則)自体が悪いんじゃない。けれども、今の時代に合わなくなったシステムをコスト(ここでいう先生たちの労力)がかかるからと変えないことがよくないのだと、私はよく思いまする。終わり。


(わらためが子育ての中で気がついた、肌色と言う呼び方についての記事はこちら:「210614 色の名前も変わりゆく」