なぜ大学院に行こうと思ったのか①

なぜ大学院に行こうと思ったのか①

みなさん、こんにちは。ちょっと更新が滞ってしまいましたが、また色々綴っていきたいと思います!

自己紹介でも書いたのですが、私は去年9月から英サセックス大学のMSc. Sustainable Developmentに通っています。完全オンラインのコースのため大阪に住みながらイギリスの大学に通うという、なんとも奇妙な肩書きです。笑

今回そして次回にまたがり、なぜ一旦社会人をやめてもう一度勉強しようと思ったのか、大学院にいくことを決意した時の心情などを共有したいと思います。進路に迷っている学生さんや、これからのキャリアに迷っていて学び直しを検討されている方の参考にもなれば嬉しいです。では、早速!

なぜ、大学院に行こうと思ったのか?

新卒で入った化学メーカーで広報・マーケティングを担当していたのですが、新しい戦略策定のための売り上げ分析などしてると、マージンを確保するためにどうコスト(人件費・原料費)を抑えるかという話にいきつくことが多く、それと、毎年予算を立てるときに必ずと言っていいほど、前年よりも高い数字を予算としてあげて、その達成達成に向かって頑張る、みたいなところに疑問を感じ始めてしまったんですね。

  • コストを抑えてマージンを確保したところで、そのマージンどこに還元されてるの?株主に還元したところで、それで?みたいな。
  • 頑張って予算達成するのはいいけど、それ結局誰のためなの?

もちろん、社員が働きやすいようにとか日々改善・還元されていた点も少なくなかったのだけれど、学部時代に国際的な社会課題について触れていたこともあって、環境問題や人権問題を見て見ぬふりして利益の追求にまっしぐら!的なビジネスモデルにすっごく違和感を感じるようになったんです。私このままここにいていいのか?、本当にやりたいことなんだったんだっけ?と色々考え始めました。

就職活動をしている時から抱いていた「CSRを扱う部署で働きたい」という気持ちも持ち続けていました。(当時2012-13年頃は、まだビジネスモデルをサステナブルなものにしていく、という発想は少なく、企業の社会貢献=CSRだったんですね。しかもnice to have的な位置付けだった。)

私が勤めていた企業のCSR系はドイツの本社リードで行われていて、ローカルでやっている拠点は少なかったんですね。今の自分の業務内容に追加でいいから日本でも何か活動したり、そもそも自社のビジネスモデルもこれでいいのか見直さないといけないのでは?という提言も上司にしてみたのだけど、あまり響かず。私の説明に説得力が足りなかったこともあったかもだけど、リソース不足を理由にあまり取り合ってもらえなかったのです。経営層がこれだとまずいやろー!と思うと当時に、この現象は自分のいる企業だけではないはずだ!と思い、社会のシステムを変えていく立場の一人になろうと思って、キャリアについて真剣に考え始めました。やはり働く先の候補としては国際NGOやコンサルが自分の中に上がってきて、可能性のありそうなポジションの募集要項を見てみるとやはりマスターが必要となり、もう一度勉強しよう!と思いました。

そもそも昔から国際協力に興味があったのか?/なぜ学部卒業したあとすぐ進学しなかったのか?

学部生時代、国際学部で色々勉強したわけですが、「将来国際的な環境で仕事できたらいいな〜。国際協力の仕事も面白そう。」と、なんともざっくりな野望を抱きながらも、4年半(最後の1年はドイツ)の学生生活を終えてしまった私。大学院へ進学するのも選択肢の一つに考えていたけれど、どの分野に自分がほんっとうに興味があるのかはっきりしていなかったんです。そして、当時は、ドイツで仕事するのもありだな、とかも考えていたので、院にいくなら仕事と関連のある分野の勉強をしたいと思っていたので、安易に決められなかったんです。ドイツは専攻分野と職種内容のリンクがとても重視されることもあって。法学部卒の子が経理担当になる、とかほぼありえない。

なので、進学は後でもできるから、と思って、就職という道を選んだわけですが、就職先も色々ありますよね。NGOもチラリと頭によぎったのですが、「ひとまず、今すぐ国際協力の現場に入っても生かせるスキルも経験も何もない!」ということはなんとなくわかってました。それに、一言で国際協力といっても、児童労働問題、貧困問題、教育問題、農林水産系、インフラ整備などさまざまで、自分がどの分野で働きたいのかがわからなかったんです。

だったら、一旦企業で働いて、そこで身につけられるスキルをできるだけいっぱい習得しようと思って、企業に就職することに決めた私。

9月卒業、そのあとインターン8ヶ月、そのあと3ヶ月イギリス留学したので就活時期がまた1年めぐって9〜10月に(笑)

大学卒業後すぐ始めたドイツの半官半民の企業でのインターンシップの経験で、「マーケティング・広報面白い!」となり、そこに自分の可能性を若気のなんとかながら見出し、就職先の企業候補に一社一社体当たりしていったわけでございます。マーケのポジションなんてそもそもの母数が少ないのに、よくそこに狙いを定めたな、あの時の私。。。w

インターン先の社長の協力とインターン期間のネットワークのおかげもあり、1ヶ月ほどで決まりました!当時は必死すぎてめちゃくちゃ長く感じていたけど、やはり周りの話を聞いた今だと、就活期間1ヶ月ってめちゃくちゃ恵まれてました私。色々気づかせてくれた(上の段落参照。笑)元勤務先は特に新卒採用もしていないところで、本当にご縁あって、という感じだったので、今でも感謝しておりますm(_ _)m

全てをOJTで学んでいったという感じのサバイバル感満載な環境でしたが、NGOに務める今、(その後に勤めたもう一社も含め)マーコム・広報の経験は、とっても役に立ってます!初勤務日に上司が欠席でそれを人事も把握していなかったなどのハプニングも良い思い出w

次回は、大学院留学を決意した時の心情などを綴ろうと思います〜。