L&C: Gender Equality いや、Gender inequality

L&C: Gender Equality いや、Gender inequality

このブログでいくつかジェンダーに関わる投稿をしました。

ジェンダー問題に興味のある方向けにおすすめしたい本を、私が今までで読んだことのある3つの本を今日は紹介したいと思います♡

『82年生まれ、キム・ジヨン』 作:チョ・ナムジュ

昨年、同タイトルでの映画が公開され、制作国の韓国のみならず日本でも話題となりましたね!

韓国人女性ジヨンが家庭内、職場、社会でいかに不平等な扱いを受けながら生きているのかを生々しく描いたストーリー。

世界各国の男女間の平等さを測るグローバル・ジェンダー・インデックス 2021によると、韓国は102位、日本は120位とさほど変わらない二つの国。あまり驚きもしないですが、日本はG7の中で最下位!

この本で描かれている韓国人女性の境遇・待遇は本当に不公平なのですが、日本はね、それよりももっと不公平な部分があるということなんです。

私がこの本の中で特におすすめしたいのは、あとがきの冒頭部分(あ、あとがきの最後だったかな?)。この本で採用されているある効果について、あなたは読んでいる途中で気づくだろうか?

私は映画を観ていませんが、本のほうをおすすめしたいと思っています。理由はこの下!

『失われた賃金を求めて』 著:イ・ミンギョン

この本は、上の『82年生まれ、キム・ジヨン』のストーリーで出てくるようなさまざまなジェンダー差別について、統計を元に分析し、ジェンダー差別を唱えることが空想ではないということを科学に基づいてまとめられている本です。まるで『82年生まれ、キム・ジヨン』の解説書!

なので個人的には、ストーリーベースの『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んでからこちらの本を読んだ方が、我々の生活にたっくさんあるけど見えていないジェンダーイシューの様々な事例が手にとるようにわかると思います。

さらにジェンダーイシューについて理解を深めたい!という方にはこちらの本をオススメします。

『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』 著:キャロライン・クリアド=ペレス

みなさん、iPhoneのサイズって何を基準に決められてるか知ってますか?

こんなにも女性活躍とか声を大にして叫んでいるのに女性が働きにくい社会になっているのか、理由を答えられますか?

なぜ無償労働(育児、介護などのケアワーク)がいつまでたっても無性のままなのか、理由を答えられますか?

これらの答えを世界中の事例(主に政策部分)と科学的根拠をもとに解説していってくれるのがこの本です。

ちょっと今週末読んでみるわって感じの厚さでは正直ないのですが、先に紹介した2冊で物足りなさを感じる方にはオススメな1冊です。参考文献の量もかなりあり、私も大学院の授業の内容を深めたかったり、課題で取り上げるイシューどれにしよーーーってなった時にこの本をパラパラめくって探す、などいろんな使い方しています(笑)