色々見比べ悩んだ末、私たちはhumというジュエリーメーカーさんのMUGEN ringという名前のついたデザインがとっても気になりました。
humは、リファインメタルでジュエリーを作る、というコンセプトを大切にされています。
MUGEN ringについて、素材や幅を変えたりできるかとか、自分のサイズでの価格(←現実的、、、)などを問い合わせてみました。もちろん、リファインメタルで作ってもらえるかも。そうしたら、
「こちらのモデルはリファインメタルでのお作りはいたしておりません。」とのこと。。。( ˙▿˙ ; )
なんで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・゜゜・(/□\*)・゜゜・
まぁできないと言われたことはしょうがないので、考えた末諦めることに。。。デザイン、めっちゃ好みだったのにな。。。
リファインメタルとは、「国内の都市鉱山から集められ、精錬を経てピュアになった貴金属素材」のことを言います。(humウェブサイトより)
都市鉱山とは?
私たちが日常的に使っている家電製品(スマホとか)の中に部品には金やコバルトなどレアメタルがたくさん含まれています。それらが分解されず、そのまま大量廃棄されて山になっている状態を象徴して”都市鉱山”と呼んでいます。確かに、簡単に想像つきますよね、廃棄された電化製品が積み上がっているグレー一色の光景が。特に日本は、都市鉱山の中に金銀共に世界トップクラスの埋蔵量があると言われているそうです。
その都市鉱山の中から、綺麗にすればまだ使える貴金属を取り出して、一度限界までピュアな状態にしてもう一度使う、という取り組みをしているジュエリーメーカーの一つがhumさんです。
ウェブサイトで、とても興味深く、勉強になった一文をみなさんにご紹介。
「もちろん、環境破壊や労働者の権利など、難しい社会的問題に真摯に取り組み、改善しようと試みる人や企業は尊敬に値します。そういった活動を応援、参加したいと考えています。しかし、大規模に謳われていればいるほど、その本質と活動内容が一致しなければともするとコマーシャル、マーケティングの色が見えてきて、フェアトレードやエシカルがもつ意味は変わってしまいます。」(humウェブサイトより)
とっても考えさせられる考え方です。サステナブルな取り組みなど顧客・消費者に知ってもらうのはいいけど、それをマーケティングのダシにしてしまうのは、確かに本来の取り組みの意味が変わってしまいますね。「結婚指輪 その1」で出したTASAKIも、自社の取り組みをもっとアピールすればいいのに、って私も少し思ってしまったんですが、きっとTASAKIの方にとっては彼らの取り組みは当たり前のことであり、だから全面的に押し出していないんですね、きっと。。。本人たちに聞いてないのでわかりませんが。
きっと、過剰生産・大量消費・大量破棄の流れを少しでも緩和してくれている、リファインメタルを使ったジュエリー。でも、それはきっと根本的な問題解決にはつながらない。限りある資源をどう使っていくのか。レアメタルはジュエリーだけではなく、もっと大きな需要がある自動車用部品にも大きく関係します。コバルトとかタングステンとか(金属加工油メーカーというニッチな世界で仕事した知識がここで生きてくるとは。。。)。でもこれに関しての取り決めは一国が努力するだけでは難しい。でも、それを経済資源にしている国には、採掘量や輸出量などを減らせば収入源が減る。同等の雇用機会を維持し、環境を整えることが必要になる。これが難しさでもあり、でも今私たちに課されてる課題でもあり。だんだん私の脳みそではキャパオーバーな感じなってきたので今日はここで終わります。