L&C: 『軽い男じゃないのよ』ジェンダーをコミカルにみつめる映画

L&C: 『軽い男じゃないのよ』ジェンダーをコミカルにみつめる映画

過去の投稿でちょいちょい家事のネタを取り上げてジェンダーに関する投稿をしてますが、本をガッツリ読むのはな〜という方にオススメしたい面白い映画を最近Netflixで見つけたので紹介します。

『軽い男じゃないのよ』という、2018年製作のフランス映画です。

以前、韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の話をして、日本にも共通する点があるね〜と少しだけ書いたのですが、ジェンダーの問題はアジアだけではなく、世界共通の課題。残念なことに。その投稿→L&C: Gender Equality いや、Gender inequality

話を戻して、『軽い男じゃないのよ』のあらすじなどはウェブで検索すれば出てくると思うのでこちらのブログでは省略しますが、(この投稿の一番下のリンク先をご覧くださいませ★)

この映画の中では、有名作家のアシスタントをしている主人公の日常生活を通して、女性が日常的に受けている差別的な言動や不平等をユーモアを交えて(さすがフランス!)描いています。

ここでみなさんに質問!

今、あなたの頭の中で、有名作家とアシスタント、それぞれ男性と女性どちらを描きましたか?

A. 有名作家は男性で、アシスタントは女性?

B. それとも、有名作家は女性でアシスタントは男性?

さぁ〜、どちらでしょう?どちらの組み合わせでも(あるいは同性同士でも)おかしくないですね?

え?後者はなかなかイメージがつきませんか?

前半は、ウィットに富んだネタがたくさんあっておもしろおかしくも、女性の日常を細かく”体験”できるストーリーとなっています。後半は、ちょっとしつこめのラブストーリー(あ、ネタバレごめんなさい!)で私はちょっと段々退屈してきたのですが、全部が全部ジェンダーネタだと面白くないかもなのでちょうど良いのかも。

観ながら思ったのは、世の中のいろんな立場において男と女が入れ替わった世界を見るといかに違和感を感じるのか→その感じた違和感が大きいほど、観ている人(自分も含めて)の固定観念がだいぶ固定されているのかなと。男が上とか女が上とかだとやはりバランスが取れない。男尊女卑でも女尊男卑でもない、平等な意味での対等な関係がやはりベストなんだろうなぁということ。だけどその平等で対等というのが色々難しいんですよね。

人々の意識を変えるのも重要だけど、環境が整っていることも重要であり。例えば、パパが育休とっても、子どもと二人で外に出かけた時におむつ替えや子どもトイレが女性トイレの中にしかなかったりとか、授乳ルームの中にまとまっていたりとかすると、パパ本人が育児したくてもママやってになってしまう。法改正だけで解決するのは難しい。


『軽い男じゃないのよ』男女の立場が逆転した世界、予想を覆す衝撃のラストは必見!

敢えてtrailerは埋め込みしません!